Windows Live メールから Outlook 2010 への移行時に「MAPI を初期化しようとして、エラーが発生しました」や「既定のメールクライアントが設定されていないか、または現在使用されているメールクライアントがメッセージングの要求を実行することができません」等のエラーが発生する

■データ移行
OutlookNavi

概要

Windows Live メールから Outlook 2010 へメールデータのエクスポートを実行した際、以下のエラーが発生する場合があります。

・エクスポートできませんでした。MAPI を初期化しようとして、エラーが発生しました。

・既定のメールクライアントが設定されていないか、または現在使用されているメールクライアントがメッセージングの要求を実行することができません。Outlookを実行して、既定のメールアカウントとして設定してください。

その原因と解決方法を以下に説明します。

対象製品

Outlook 2010


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原因

この現象は、インストールされている Office 製品が 64 bit の場合に発生します。
Windows Live メールは現在 32bit 版のみ提供されていますが、利用している Outlook が 64bit でインストールされている場合、プログラム上の不整合等によりエクスポートが行えず、エラーが発生していると考えられます。

最近 Office がプレインストールされている PC を購入した場合、OS にあわせて Office 製品も 64bit 版でインストールされている場合がありますので、この現象が発生するケースは少なくはないでしょう。

32bit 版と 64bit 版の主な違いは、32bit 版の場合はパソコンのメモリを 4GB までしか利用できませんが、64bit 版の場合は 最大 128GB までのメモリを利用できることです。そのため、利用しているパソコンの物理メモリが 4GB までなら 32bit 版のままでも問題ないでしょう。

対処方法

Office 製品を 64bit 版から 32bit 版に再インストールしなおします。

もし、64bit 版に戻す必要がある場合には、データの移行後に再度 32bit 版をアンインストールして、64bit 版にて再インストールを行います。

まず、念のため以下の手順で現在のインストール状況を確認します。

1. [ファイル] – [へルプ] の順にクリックします。

2. 画面右側の「Microsoft Outlook のバージョン情報」の下に「バージョン 14.~(64 ビット)」と記載があることを確認します。

64bit 版でインストールされていることが確認できたら、コントロールパネルから Office を一旦アンインストールします。

■Office 2010 を削除する方法
 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2407454/ja

アンインストールが完了したら、DVD から再度インストールを実行します。

32bit でインストールするには、DVD を挿入後に自動再生される項目から、[Setup.exe の実行] をクリックし、その後の画面の指示通りにインストールを実行します。

■Office 2010 をインストールする方法
 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2179278/ja

正常にインストールが行えたら、Windows Live メールからメールデータをエクスポートします。

なお、64bit 版で再インストールを行いたい場合は、再度アンインストールを行ってから、以下の手順で再インストールを実行します。

■64 ビット版の Office 2010 をインストールする方法
 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2248011/ja

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