[0L2010] メールの手動アカウント設定をする方法

Outlook 2010 手動アカウント設定 ■メール送受信関連

概要

Outlook 2010 でメールの自動アカウント設定が利用できるアカウントの種類は限定されています。

もし、設定をしたいメールアカウントが自動アカウント設定に対応していない場合、手動で設定を行う必要があります。

今回は手動アカウント設定の方法を記載します。


対象製品

Outlook 2010


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手動アカウント設定方法

手動アカウント設定時に入力する各種情報

アカウントの手動設定を行う場合には、以下の情報が必要です。

 ・メールアドレス
 ・メールアカウント(メールアドレスと同一のこともあり)
 ・メールアカウントの種類(POP3 / IMAP)
 ・メールパスワード
 ・受信メールサーバー名
 ・送信メールサーバー名
 ・受信サーバーのポート番号(POP サーバー名 または IMAP サーバー名)
 ・送信サーバーのポート番号(SMTP サーバー名)

一般的なプロバイダの場合は、契約後に郵送で送られてくる契約書類の中に上記の情報が書かれている書面がありますので、探しましょう。

また、上記の情報は利用しているほとんどのプロバイダやレンタルサーバーのホームページに情報がありますので、以下のような検索ワードで検索してみるといいでしょう。

 「(プロバイダ名) メール設定」
 (例:「OCN メール設定」)

よくわからない場合は、先に自動アカウント設定を試して、だめな場合にプロバイダに問い合わせてみるといいかもしれません。


手動アカウント設定手順

1. Outlook 2010 を起動します。

Outlook 2010 自動アカウント設定



2. 初回起動時の場合は、以下のスタートアップの画面が表示されますので、[次へ] をクリックします。

Outlook 2010 自動アカウント設定



3. 「はい」にチェックを入れたまま、[次へ] をクリックします。

Outlook 2010 自動アカウント設定



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<すでに一度設定したアカウントがあり、Outlook が起動している場合>

a. [ ファイル ] – [ アカウント設定 ] – [ アカウント設定 ] の順にクリックします。

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b. [ 新規 ] をクリックします。

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c. [Microsoft Exchange、POP3、またはIMAP(M)] にチェックして、[次へ] をクリックします。
(表示されなかったり、表示が異なる場合もあります)

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4. 「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックを入れて、 [ 次へ ] をクリックします。

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5.「インターネット電子メール」の項目にチェックがついたまま、[次へ] をクリックします。

Outlook 2010 手動アカウント設定



6. プロバイダ等の推奨設定内容に従って、以下の項目を入力します。

<画面左側>
 ・名前(メールの送信先に自分の名前として表示されます)
 ・電子メールアドレス
 ・アカウントの種類(POP3 / IMAP)
 ・受信メールサーバー名
 ・送信メールサーバー名
 ・アカウント名(大抵はメールアドレスと同一か、@の左部分です)
 ・メールパスワード
 ・「パスワードを保存する」にチェックする
 ・「メールサーバーがセキュリティで保護された~」:チェックする(ほとんどのサーバーがSPAに対応していません)

<画面右側>
 ・[次へ] ボタンをクリックしたらアカウント設定をテストする:チェックする(インターネットを利用できない状態やテストが必要ない場合はチェックを外してOK)
 ・新しいメッセージの配信先:特に指定がなければ「新しい Outlook データファイル」のままでOK

Outlook 2010 手動アカウント設定

 入力が終わったら、[詳細設定] をクリックします。



7. 以下、詳細設定の項目を順次説明していきますが、特に設定変更が必要ない項目もありますので、その場合は飛ばしてください。

まず、「全般タブ」ですが、ここは特に設定変更は不要です。一応、以下の項目を設定変更できます。

 ・メールアカウント:メールアカウントを複数設定する場合などで、メールアカウント設定の一覧で区別をつける必要がある場合は、ここで設定を変更します。(通常は変更不要)
 ・組織:特に設定不要
 ・返信電子メール:返信する際に受信しているアドレスと別のアドレスを使いたい場合、ここに返信用のアドレスを設定します。(ここに入力しても、サーバーのセキュリティ設定によっては正常に返信できない場合もあります)

Outlook 2010 手動アカウント設定



8. <要設定>
次に「送信サーバー」タブです。ここは初期状態で設定がされていませんが、一般的には以下の設定に変更が必要です。

 ・送信サーバー(SMTP)は認証が必要:チェックする
 ・受信メールサーバーと同じ設定を使用する

まれに、「受信メールサーバーと同じ設定を使用する」ではなく、「次のアカウントとパスワードでログオンする」にチェックをを入れて、アカウント名とパスワードを設定する必要があるところもあります。

これは、受信時と送信時で認証するための情報が異なる場合です。ここの設定が必要かは、プロバイダに確認しましょう。

Outlook 2010 手動アカウント設定

また、「メールを送信する前に受信メールサーバーにログオンする」の項目は、以前よく使用されていた「POP before SMTP」という認証の方式のための設定項目です。

これは、送信時認証が行えないサーバーで利用されていたもので、送信の前に受信をかけることで認証を行い、その後 5分~10分の間に送信すれば送信できるという仕組みです。

現在はほとんどが「SMTP 認証」という送信サーバーで認証が行えるようになってきていますが、海外のホテルなどで送信だけができないような場合には試してみるといいかもしれません。



9. 次の「接続」タブですが、ここも特に設定変更は不要です。

もし、ダイヤルアップの回線等を利用している場合には設定してもいいですが、残念ながら割とうまく動作しないことが多いので、ここの設定については省略します。

なお、ダイヤルアップを使っていたとしても、ネットが接続できた後に送受信を行えば、初期状態の「ローカルエリアネットワーク(LAN)を使用する」の設定のままで問題ありません。

Outlook 2010 手動アカウント設定



10. <要設定>
最後の「詳細設定」タブは設定変更が必要なケースが多いです。一般的な設定は以下の通りです。

 ・送信サーバー:25 → 587 に変更

Outlook 2010 手動アカウント設定

ただ、ここについては、利用しているサーバーによって仕様がバラバラです。

近年はサーバーのセキュリティも高まってきており、送受信するメールを暗号して通信できる「SSL」や「TSL」などを利用できるところが増えていますので、利用できる場合には利用したほうがいいでしょう。

その場合、送信サーバーのポートが変わったり、送信サーバーの「使用する暗号化接続」の項目が「SSL」や「TSL」に変更する必要が出てきますので、プロバイダなどのホームページをよく読んで確認してみてください。

プロバイダによっては、一般的なアカウント設定のページにはSSLなしの設定を載せて、SSLの設定方法を別のページに掲載しているところも多いので、SSL等の設定を利用したいときにはよく調べたほうがいいでしょう。

もし、よくわからない場合は、「587」の設定を変更するだけでも利用できるところは多いので、他は変更しなくてもいいと思います。



また、下部にある「配信」の項目は、受信後にサーバーにメールを残すかどうかの設定です。

現在はどこのプロバイダもメールサーバーの容量がGB単位と非常に大きくなっていますので、毎日数百通のメールを受信するような場合を除いて、「サーバーから削除する」のチェックは外してもいいと思います。



詳細設定の項目を一通り設定し終わったら、[OK] をクリックして、アカウント設定のメイン画面に戻ります。



11. アカウント設定のメイン画面に戻ったら、[次へ] をクリックします。

Outlook 2010 手動アカウント設定



12. 自動的にアカウント設定が正常に行われているかのチェック、およびテストメールが行なわれます。

正常に完了したら以下のような画面が表示されますので、[閉じる] をクリックします。

Outlook 2010 手動アカウント設定

もし、エラーが表示されたら、エラーの内容に応じて、再度アカウント設定を見直しましょう。たった一文字間違っていただけでも設定は完了しませんので、よく見直しましょう。

特に、メールパスワードはマスクされていて目視での確認ができませんので、あらかじめメモ帳などに入力したものをコピーして、貼り付けてみるといいでしょう。



メールパスワードが間違っている場合は、以下のようにパスワードを再入力するような画面が表示されますので、アカウント名とパスワードの両方を見直してみましょう。

また、以下の画面が表示されて入力しなおしたときは、「パスワードをパスワード一覧に保存する」にチェックするのを忘れないようにしましょう。チェックを忘れると、設定を変更しない限り、送受信のたびに毎回パスワードを入力する羽目になります。

Outlook 2010 手動アカウント設定



14. 以下の完了画面が表示されたら、[完了] をクリックし、アカウントの設定を完了します。

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