概要
Outlook のデータを Windows Live メールに移行したい場合、同じ Microsoft 製品であるにも関わらず、データ自体に互換性がないばかりではなく、どちらにも相手のメーラーからインポートやエクスポートを行う設定がないため直接データ移行が行えません。
そのため、他のメーラーを介して移行することになり、やや手間がかかります。
ただ、Windows XP+Windows Live メール 2009 または Vista+Windows Live メール の組み合わせの場合は、比較的簡単に移行が行えます。
以下のような流れでメールデータを移行します。
Outlook ⇒ Windows メール ⇒ Windows Live メール
なお、連絡先(アドレス帳)データは、別途以下の方法で移行するといいでしょう。
Outlook の連絡先を Windows Live メールのアドレス帳に移行する方法
http://outlooknavi.net/article/171935822.html
以下にその手順を記載します。
対象製品
Outlook のほぼ全バージョン ⇒ Windows Live メール
(Windows Live メール 2011 は推奨環境が Vista 以上のため、XP の場合は Windows Live メール 2009)
対処方法
A. Outlook のデータを Outlook Express または Windows メールにインポートする
まず、Outlook のメールデータを Outlook Express または Windows メールに取り込みます。
1. Outlook Express または Windows メールを起動します。
2. [ファイル] – [インポート] – [メッセージ] の順にクリックします。
3. [Microsoft Outlook] を選択して、[次へ] をクリックします。
4. [プロファイルの選択] 画面が表示されたら、移行したいプロファイル名を選択して、[OK] をクリックします。
5. [フォルダの選択] 画面が表示されたら、[すべてのフォルダ] を選択するか、[選択されたフォルダ] を選択した上で、移行したいフォルダを Ctrl を押しながらすべて選択します。
6. 完了画面が表示されたら、[完了] をクリックします。
データが移行できたかを確認したら、Outlook Express または Windows メールを閉じて、次に進みます。
B. Windows メール のメールデータを Windows Live メールにインポートする
次に、Windows Live メールに A. で移行したメールデータを取り込みます。
1. Windows Live メールを起動します。
2.
<Windows Live メール 2009 の場合>
Alt キーを押してメニューを表示し、[ファイル] – [インポート] – [メッセージ] の順にクリックします。
<Windows Live メール 2011 の場合>
[Windows Live メール] タブ([ホーム] タブの左)をクリックし、[メッセージのインポート] をクリックします。
3. [Microsoft Outlook Express 6] または [Windows メール] を選択して、[次へ] をクリックします。
4. 自動的にパスが指定されますので、そのまま [次へ] をクリックします。もし、パスが指定されていなければ、[参照] をクリックして、以下の既定のパスを指定します。
Outlook Express
C:Documents and Settings(使用している Windows ユーザー名)Local SettingsApplication DataIdentities{(任意の文字列)}MicrosoftOutlook Express
Windows Live メール
C:Users(使用している Windows ユーザー名)AppDataLocalMicrosoftWindows Mail
5. [フォルダーの選択] 画面が表示されたら、[すべてのフォルダ] を選択するか、[選択されたフォルダ] を選択した上で、移行したいフォルダを Ctrl を押しながらすべて選択し、[次へ] をクリックします。
6. 完了画面が表示されたら、[次へ] – [完了] の順にクリック(または [完了] をクリック)します。
7. 「保存フォルダー」に「インポートされたフォルダー」というフォルダが作成されるので、移行されたデータはその下位の「ローカルフォルダ」の中に以前と同じ階層で保存されます。必要に応じて任意のフォルダにメールを移動します。
なお、上記の手順では、Outlook の既定のデータファイルの中身のみ移行されます。
Outlook 内に複数のデータファイルがある場合は、移行したいデータファイルを既定に切り替えてから、再度上記の作業を行う必要があります。
データファイルの切り替え方法は、以下の通りです。
■既定のデータファイルの切り替え方法
<Outlook 2010>
1. [ファイル] をクリックします。
2. [アカウント設定] – [アカウント設定(A)] の順にクリックします。
3. [データファイル] タブをクリックします。
4. 移行したいデータファイル名(Outlook 2010 の場合は、基本的にメールアドレスと同一)を選択して、[既定に設定] をクリックします。
5. [閉じる] をクリックします。
6. Outlook を再起動します。
<Outlook 2007>
1. [ツール] – [アカウント設定] の順にクリックします。
2. [データファイル] タブをクリックします。
3. 移行したいデータファイル名を選択して、[既定に設定] をクリックします。
4. [閉じる] をクリックします。
5. Outlook を再起動します。
<Outlook 2002~2003>(メールの配信先を変更します)
1. [ツール] – [アカウント設定] の順にクリックします。
2. [既存の電子メールアカウントの表示と変更] にチェックをして、[次へ] をクリックします。
3. [新着電子メールの配信場所] のプルダウンをクリックして、移行したいデータファイルに切り替えます。
4. [完了] をクリックします。
5. Outlook を再起動します。
連絡先(アドレス帳)データの移行
連絡先(アドレス帳)データは、別途以下の方法で移行可能です。
Outlook の連絡先を Windows Live メールのアドレス帳に移行する方法
http://outlooknavi.net/article/171935822.html