Outlook Express のメールデータとアドレス帳を Windows 7 の Outlook 2010 に移行する方法 (Outlook Express のデータをバックアップ済みの場合(CSV 形式))

■データ移行
OutlookNavi

概要

Outlook Express のデータを Windows 7 の Outlook 2010 に移行する場合で、かつ すでにバックアップを取っている場合の移行手順です。

PC メーカーなどのサポートでバックアップを取っている場合、一般的にはアドレス帳のデータを CSV 形式で取ってある場合が多いと思います。これは、CSV が汎用の形式であるため、ほぼどのメールソフトでもインポートが可能だからです。

バックアップを取っていない場合は、以下をご参照ください。

Outlook Express のメールデータとアドレス帳を Windows 7 の Outlook 2010 に移行する方法 (移行元の PC に Microsoft Outlook がない場合)
http://outlooknavi.net/article/164533281.html

移行手順としては、以下のような流れになります。

 ●メールデータ
  Outlook Express → Windows Live メール → Outlook 2010
 ●アドレス帳データ
  Outlook Express → Outlook 2010 (CSV 形式)
  ※ CSV 形式の場合、Outlook Express のサブフォルダやグループも解除され、移行されません。

もし、使用している Windows Live メールのバージョンが 2011 だった場合は、以下をご参照ください。

Outlook Express のメールデータとアドレス帳を Windows Live メール 2011 を経由してWindows 7 の Outlook 2010 に移行する方法 (Outlook Express のデータをバックアップ済みの場合(CSV 形式))
http://outlooknavi.net/article/168595977.html

以下に、メールとアドレス帳のデータをインポートする流れを記載します。


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データ移行の流れ

A. Windows Live メールへメールデータをインポート

バックアップしたメールデータは、直接 Outlook 2010 にインポートすることができないため、一旦 Windows Live メール にインポートしてから Outlook 2010 に移行します。



1. まず、Windows Live メールを起動したら、作業がしやすいように「メニューバー」を表示する設定に変更します。

WLM_import_OEmail_01



2. 「メニューバー」 が常時表示されるようになります。

WLM_import_OEmail_02



3. [ ファイル] – [ インポート ] – [ メッセージ ] の順にクリックします。

WLM_import_OEmail_03



4. [ Microsoft Outlook Express ] を選択し、[ 次へ ] をクリックします。

WLM_import_OEmail_04



5. [参照] をクリックします。

WLM_import_OEmail_05



6. [ フォルダの参照 ] 画面で、保存先を選択(ここではデスクトップ上の「Outlook Express」フォルダ)を選択して、[ OK ] をクリックします。

WLM_import_OEmail_06



7. 画面が戻ったら、[ 次へ ] をクリックします。

WLM_import_OEmail_07



8. [ すべてのフォルダー ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。

 ([ 選択されたフォルダー ] を選択してもいいのですが、サブフォルダまで選択しなければならないため、ここでは一旦すべて移行し、移行後に不要なものを削除します)

WLM_import_OEmail_08



9. [ 完了] をクリックします。

WLM_import_OEmail_09



10. 「保存フォルダー」に「インポートされたフォルダー」というフォルダが作成されるので、移行されたデータはその下位の「ローカルフォルダ」の中に以前と同じ階層で保存されます。

WLM_import_OEmail_10


B. Outlook 2010 へメールデータをエクスポート

次に Windows Live メールから Outlook 2010 にデータを移行するのですが、通常移行先のアプリケーションから「インポート」するその作業が、この組み合わせの場は Windows Live メールから「エクスポート」するという作業になります。

これは、Outlook 2010 が Windows Live メールとの連携に対応していないため、Windows Live メールから「インポート」ができないからです。

なお、この手順で移行した場合、メールのヘッダー情報が消えてしまうため、移行したメールに関してはそのまま返信や転送ができない場合があります。

その場合は、メール作成時に宛先を入れなおす必要がありますので、ご注意ください。



1. Windows Live メールで [ ファイル ] – [ エクスポート ] – [ メッセージ ] の順にクリックします。

WLM_OL_export_01



2. エクスポートする形式で、[ Microsoft Exchange ] を選択します。(「Microsoft Outlook」という選択肢はありません)

WLM_OL_export_02



3. [ OK ] をクリックします。

WLM_OL_export_03



4. [プロファイルの選択] 画面で 移行先の Outlook 2010 のプロファイルを選択して、[OK] をクリックします。プロファイルを複数作成していない場合は、そのまま [OK] をクリックします。

(Outlook 2010 を起動中の場合は以下の画面が表示されず、起動しているプロファイルにそのまま移行されます。)

WLM_OL_export_04



5. [ すべてのフォルダー ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。

([ 選択されたフォルダー ] を選択してもいいのですが、サブフォルダまで選択しなければならないため、ここでは一旦すべて移行し、移行後に不要なものを削除します)

WLM_OL_export_05



6. [ 完了 ] をクリックします。

WLM_OL_export_06



7. Outlook 2010 の画面を開くと、すでに移行が完了していることが確認できます。

ただ、既存の受信トレイなどではなく、下の画像のとおり、新たに作成された「保存フォルダー」下位の「インポートされたフォルダー」内の「ローカルフォルダー」の中に移行されますので、確認して、既存の受信トレイなどに移動します。

また、Windows Live メールの他のフォルダ(下図の「マイクロソフト コミュニティ」や「購読しているフィード」など)もすべて移行されますので、不要なフォルダはすべて削除してしまいましょう。

WLM_OL_export_07_2010

なお、エクスポート実行時にエラーが発生する場合は、以下を参照してみてください。

・Windows Live メールから Outlook 2010 への移行時に「MAPI を初期化しようとして、エラーが発生しました」や「既定のメールクライアントが設定されていないか、または現在使用されているメールクライアントがメッセージングの要求を実行することができません」等のエラーが発生する
http://outlooknavi.net/article/182134717.html


C. Outlook 2010 へアドレス帳をインポート

最後に、 Outlook 2010 へバックアップしたアドレス帳をインポートします。

CSV 形式のファイルをインポートする際には、直接 Outlook 2010 にインポートが可能です。

ただ、以下の二点を事前に確認してから移行する必要があります。

a. CSV データをエクスポートした時に、「名」「姓」の項目を書き出してあるか。

Outlook Express から CSV 形式でエクスポートする場合、初期状態では「名」と「姓」の項目にチェックがついていないため、そのままでは「名」と「姓」の項目が書き出されません。
そのため、Outlook 2010 にインポートしても、連絡先の項目に名前が表示されないことになってしまいます。

b. エンコードが「ANSI」になっているか。

OS の関係上、書き出した CSV ファイルのエンコード形式が「UTF-8」になっている場合があります。その場合は、一旦メモ帳で開いて、エンコードを「ANSI」に直してからインポートしないと、設定項目がうまく反映せず、まっさらな項目が沢山作成されることになってしまいます。



上記二点を確認しつつ、移行する流れを見てみましょう。



1. まず、デスクトップ上に保存した CSV 形式のファイルをダブルクリックして、Excel 上でデータがきちんと反映しているか確認します。

もちろん、次のメモ帳上で確認しても構いませんが、Excel だときちんと表形式で見ることができますので、一旦 Excel で見たほうが見やすいです。必要がない場合は、Excel で開かずに、3. に進みます。

OL_csv_import_01



2. Excel が開いたら、移行したい項目がすべてあるか確認します。特に「名」と「姓」の項目があるかを確認しましょう。

もし、「名」と「姓」の項目がない場合は、以下のページを参照して移行してみるといいでしょう。
 ⇒Outlook Express のアドレス帳をバックアップした時に、「名」「姓」の項目を選択していなかった場合の対処方法

確認できたら、Excel の画面は閉じます。

OL_csv_import_02



3. 次に、エンコードを確認しますので、CSV ファイルを右クリックして、 [ プログラムから開く ] – [ メモ帳 ] の順にクリックします。

(上記の手順で開けない場合は、まずメモ帳を開き、[ファイル] – [開く] をクリックし、[テキスト文書(*.txt)] を [すべてのファイル(*.*)] に変更した上で、該当のファイルを選択して開きます。)

OL_csv_import_12



4. メモ帳でファイルが表示されます。

(下の画像を見て分かるように、CSV は基本的にテキストファイルです。各項目がカンマで区切られているため、Excel でもきちんと表形式で表示されます)

OL_csv_import_13



5. [ ファイル ] – [ 名前を付けて保存 ] をクリックします。

OL_csv_import_14



6. 「文字コード」の項目を確認します。「ANSI」になっていれば、そのままで問題ありませんが、「UTF-8」になっている場合は、「ANSI」に変更して、保存しなおします。

OL_csv_import_15



7. 上書き保存をするかの確認画面が表示されますので、 [ OK ] をクリックしますが、必要に応じて他のファイル名に変更するなどして別途保存します。

OL_csv_import_16



8. Outlook 2010 を開いて、 [ファイル] – [開く] – [インポート] をクリックします。

OL_csv_import_18_2010



9. [ 他のプログラムからのインポート ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。

OL_csv_import_18



10. [ テキストファイル(Windows、カンマ区切り)] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。

OL_csv_import_19



11. [ 参照 ] をクリックします。

OL_csv_import_20



12. デスクトップなどを選択して、該当の CSV ファイルを選び、[ OK ] をクリックします。

OL_csv_import_21



13. 「インポートするファイル」の欄に該当のパスが入力されたのを確認したら、下のオプションを任意で選び、[ 次へ ] をクリックします。

OL_csv_import_22



14. 「インポート先のフォルダ」は「連絡先」を選択して、[ 次へ ] をクリックします。

OL_csv_import_23



15. 「以下の処理を実行します」の下のチェックボックスにチェックが入っていることを確認し、念のため、右の [ フィールドの一致 ] をクリックします。

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16. 左の移行元の項目と右の移行先の項目が一致しているか確認して、[ OK ] をクリックします。

基本的には自動的に項目が選択されるので問題ありません。なお、「名」と「姓」などは、右の「名前」の「+」をクリックすると表示されます。

OL_csv_import_28



17. [ 完了 ] をクリックします。

OL_csv_import_29



18. 移行画面が表示されます。

OL_csv_import_30



19. 移行が完了したら連絡先を表示して、移行ができているか確認します。

OL_csv_import_31_2010



以上で、 Outlook Express のメールデータとアドレス帳のデータの移行が完了です。

あとは、以下の作業を行って、以前と同じ状態に戻します。

 ・不要なメールフォルダを削除する。
 ・既存の受信トレイや送信済みアイテムにメールを移動する。
 ・アドレス帳がフォルダ分けされていた場合は、連絡先にフォルダを新たに作成し、アイテムを振り分ける。
  また、グループは [新規作成] – [配布リスト] を選択して、再作成する。

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