概要
2012/02/29 に Windows 8 の Consumer Preview 版がリリースされました。
すでに昨年、開発者向けに英語版のみの “Developer Preview” 版はリリースされていましたが、今回は一般向けとして日本語版もリリースされました。
また、この Consumer Preview は 64 bit 版と 32 bit 版があり、それぞれダウンロードが可能です。
そこで、早速それぞれのバージョンに Office のインストールを試してみましたが・・・
インストール状況
まず、64 bit 版に Office 2010 の 64 bit 版のインストールは可能でした。
ところが、Office 2010 の 32 bit 版をインストールすると、以下のようなエラーが出て、インストールできません。
“Microsoft Office 2010 のセットアップ中にエラーが発生しました。Error 2705. An internal error has occurred. (Derectory )”
Win 7 までは OS が 64 bit でも 32 bit の Office 製品のインストールは可能でしたので、Windows 8 の場合は上記の組み合わせではインストールができないのかと思ったのですが、Office 2007 以前のバージョン(当然 32 bit 版)はインストール可能でした。
理由はよくわからないのですが、製品版が出るころには状況は変わるかもしれません。
なお、Windows 8 の 32 bit 版には、問題なく Office 2010 の 32 bit 版のインストールが可能でした。
製品の起動
Windows 8 は、従来の Windows とはがらっと変わって、”Metro UI” という独自のインターフェースが導入されています。
※後日”Modern UI”に変わりました
メインのホーム画面は、以下のような感じです。
そして、新たにインストールされたアプリケーションは、以下のようにこのホーム画面の右側に追加されていきます。
この画面に表示される各項目は “タイル” と呼ばれますが、このタイルの並びはドラッグで簡単に移動できますので、頻繁に使用する項目は、以下のように左に移動することも可能です。
そして、この Metro UI の画面以外にも、従来のデスクトップの画面が残されており、この Metro UI に対応していないアプリケーションの場合は、従来のデスクトップ画面で起動します。
実際に Outlook を起動してみると、スタートアップ画面が表示された後、おなじみの以下の画面が表示されます。(下部にタスクバーが見えるのがわかると思います)
複数バージョンの共存?!
今回 Office 2010 と 2007 を共にインストールしてみたのですが、その仕組み上、本来は複数バージョンの共存ができない Outlook が、以下の通り共存できてしまいました。
Office 2000 と 2010 の場合や Office 2010 が クイック実行版だったりする場合は共存できてしまったりすることがあるのですが、通常は Office 2010 と 2007 ではほとんど発生しません。
Outlook 2010 を閉じた後、Outlook 2007 を起動してみると、以下のようにエラーもなく起動できてしまいました。
試しに、同時起動ができるか試してみたのですが、さすがに以下のエラーが表示されて、起動できませんでした。
現在別のバージョンの Outlook が実行中です。別のバージョンを終了してからやり直してください。
今回共存できたのは、もしかしたら Office 2010 をインストール後に Office 2007 をインストールしたせいかもしれません。
そこで、古い順に入れなおしてみようと思ったのですが、以下のエラーが出て、どうしても通常のコンパネからでは Office 2010 がアンインストールできない状態になってしまいました。
この製品のインストール環境が破損しています。CD、DVD、またはその他のインストール元からセットアップを再度実行してください。
Office 2010 の再インストールをしてから、再度アンインストールを試してみたのですが、残念ながら全く状況に変化はありませんでした。
この Windows 8 は、あくまでまだβ版ですので、製品版になるころにはこのあたりの状況についても整理がされるのではないかと思います。
追記:
後日 msi 版をインストールしたら共存は発生しませんでしたので、やはりクイック実行が原因だったようです。