概要
「Office 15」の名前で開発されていた次期 Office ですが、とうとう 2012年 7月 17日に Office 2013 Customer Preview がリリースされました。
基本的には Office 2010 を引き継いでおり、さらに Windows 8 やクラウドに最適化されたアプリケーションになっています。
今回はその主な特徴等を見ていきたいと思います。
対象製品
Office 2013 Customer Preview
詳細
含まれている製品
Office 2013 Customer Preview は、Proffesional バージョンであり、以下の製品が含まれています。
Word・PowerPoint・Excel・Outlook・OneNote・Access・Publisher
また、提供の形式には、クイック実行版(ストリーミングでダウンロードしてインストールする方法)と msi 版の二つがあり、共に 32bit版と 64bit版の両方が入手可能です。
◆クイック実行
http://www.microsoft.com/ja-jp/office/Preview/default.aspx
→[個人のお客様] – [入手する]
※クイック実行でインストールすると、既存の Office 製品と競合する場合があります。
◆msi 版
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh973391.aspx
→画面最下部の [.msi パッケージを今すぐダウンロードする。] をクリック
UI(ユーザーインターフェース)
ユーザーインターフェースは、基本的に Office 2010 を踏襲しつつも、さらにシンプルな感じになっています。
立体的な陰影がなくなり、Windows 8 のタイルのイメージがそのまま反映しているように見えます。
Outlook に関しては、イメージカラーがここ最近のバージョンで利用されていたオレンジ系から水色に変更になっています。
中でも、OneNote に関してははメトロ版が提供されますが(OneNote MX / OneNote for Windows 8)、他の Office 製品に関しては基本的にこれまで通りデスクトップで利用することが前提とされています。
ただ、タッチ操作に対応するように最適化され、手書き文字の認識入力も可能です。
タッチ対応の一例として、「クイックアクセスツールバー」にある「タッチモード」があります。この「タッチモード」を利用することにより、以下のようにリボンなどの項目の各項目の間が広がります。
クイックアクセスツールバーから[タッチモード]を選択
通常モードの上記画面から、下のタッチモードに変更されます。
なお、メトロ版 OneNote に関しては、「リングメニュー」が利用可能になります。
「リングメニュー」は文字などを選択することで丸いアイコンが現れて、さらにこれをタップ(クリック)すると「コピー / フォントサイズ / 色」といったアイコンが円盤状に表示されるものです。
クラウド対応
Windows 8 もそうですが、Skydrive との連携が強化されたことにより、Office で作成したドキュメントを他の PC などでも簡単に共有できるようになっています。
オンラインで作業を行うと自動的にファイルが保存され、オフラインで作業する場合はオンラインになると自動的に同期されます。また、カスタマイズした内容も反映するようになるようです。
同期するためには、以下の方法で Microsoft アカウント(Windows Live アカウント)でサインインすることが必要です。
リボンの右上部から
または [ファイル] タブからサインイン画面に移動できます
ソーシャルネットワーキングとの連携
買収した Yammer のソーシャルサービスを無料で利用できたり、Skype を 1ヵ月当たり 60 分無料で利用するなどのサービスを提供していますが、今後さらにソーシャルネットワーキングとの連携が強化されると思われます。
Outlook に関しては 2010 からすでに Facebook や LinkedIn と同期できる Outlook Social Connector が利用できましたが、さらに連絡先の同期機能が強化されたようです。
■IME
Office 2013 Customer Preview には IME は同梱されませんでした。
その代わりに、これまで対象となる Office 製品がインストールされている PC でのみ利用可能であった、「Office IME 2010」が利用できます。
ただ、Windows 7 のみで Windows 8 には対応していません。これは、Windows 8 に同梱されている「Microsoft IME」が最新バージョンだから、ということだそうです。
Office IME 2010 のダウンロードは以下から。
◆Office IME 2010http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30390
Outlook 2013 に関する詳細は、今後細かく見ていきたいと思っています。