概要
Outlook の起動時や起動後に以下のような現象が発生することがあります。
・Outlook の画面が点滅する(アクティブになったり、非アクティブになったりする
・メールの作成画面などでカーソルが突然消えたりする
原因
上記の現象は、主に ウイルスバスター 2011 クラウド を利用している環境で発生します。
このソフトの迷惑メール対策機能の影響により、この現象が発生している可能性があります。
以下に、その対処方法を記載します。
対象製品
主に Outlook 2003 以降
対処方法
前述のように、ウイルスバスター 2011 クラウドの迷惑メール対策機能が原因のため、Outlook 内に組み込まれたウイルスバスターのアドインを無効にすることにより改善する可能性があります。
ただ、このアドインはウイルスバスター本体の迷惑メール対策機能が有効になってしまうと、自動的に再度有効になってしまいます。
そのため、より根本的な対策を行うためには、本体側の迷惑メール対策機能を無効にしたほうがベターです。
以下の手順で、当該機能を無効にすることができます。
1. Outlook が起動している場合は、一旦 [×] で閉じます。
2. タスクバーの通知領域(画面右下の時刻表示の左)にある、ウイルスバスターのアイコン(赤丸のアイコン)をダブルクリックします。
(または、[スタート] – [すべてのプログラム] – [ウイルスバスター 2011] – [ウイルスバスター 2011 の起動] をクリックして起動します)
3. ウイルスバスターの画面が表示されたら、画面下部の [設定] ボタンをクリックします。
4. 画面左の [有害サイト/迷惑メール対策] – [迷惑メール対策] の順にクリックします。
5. 右側の [対策メールソフトに「迷惑メール対策ツールバー」を表示して迷惑/詐欺メールを判定する] のチェックを外します。
6. [OK] をクリックし、ウイルスバスターの画面も全部閉じます。
7. Outlook を起動して、状況が改善したか確認します。
上記の手順でも改善しない場合は、他のアドインなどが影響している可能性があります。
以下のページを参考に、アドインを無効にして状況を確認してみるといいでしょう。
・初回起動は問題ないが、二回目以降にエラーも表示されず、起動できない
http://outlooknavi.net/article/162656718.html
(■根本的な対処(アドインの無効方法)以下を参照)
補足
なお、上記の機能を無効にすると、もちろんウイルスバスターで迷惑メールとして判定されたメールが振り分けされなくなる可能性があります。
Outlook にも元々迷惑メールの判定機能はありますので、そのまま無効にした状態でも迷惑メールはある程度振り分けされると思われます。
とはいえ、やはり判定基準はウイルスバスターのほうが上と思われますので、迷惑メールの受信が多い人はやや支障を感じるかもしれません。
また、迷惑メール対策機能は無効になりますが、メールのウイルススキャン自体は行われますので、その点は問題ないでしょう。
<参考>
「迷惑メール対策ツールバー」を有効/無効にするには
http://esupport.trendmicro.co.jp/Pages/JP-2077390.aspx